2015年4月5日日曜日

福島への研修旅行

2015年3月5日、1泊2日で福島への研修旅行を行いました。
参加者は引率を含めて72名。当日の朝は小雨がパラつきましたが出発の時には雨も上がり、幸先の良い旅立ちとなりました。(集合時にちょっとしたトラブルがあったものの、見送りの職員と添乗員、ドライバーさんの連携のおかげで無事全員揃い出発となりました)

1日目;
第一の目的地は水戸の偕楽園。世界第二位の広さをもつ公園で、惜しいことに3000本の梅はまだ3分咲きで風情や香りに少々欠けましたが、広い園内を三々五々、写真を撮ったり散策したり、好文亭からの眺望を楽しみました。

遅い昼食をとり、そのまま東日本大震災の復興のシンボルの一つであるスパリゾートハワイアンズへ。早めに宿に入り、高齢の生徒さんは温泉を堪能、付き添いを兼ねる二世の方はプールも楽しみました。意外なことに一世でプールに入られた方もいて、うれしい誤算でした。ただ、館内がとても広く、お風呂から部屋まで迷子になる人も出てしまいました。
夜はフラのショーを見物。震災の被害から見事に立ち上がったハワイアンズの迫力に圧倒されました。





2日目;
東日本大震災の被害にあった小名浜で、その状況を目の当たりにし説明を聞くことで津波や原発の状況を身近に感じることができました。説明を受ける際には二世の生徒さんの一人が通訳をしたことで質問も活発に出て、被害の様子もよく理解できたようでした。自立研修センター、サポートの会と日本語を勉強してきた大きな成果ともいえる嬉しいことでした。これからも後に続く人がどんどん出てほしいものです。

小名浜港で昼食をとり、平泉の庭園を模す白水阿弥陀堂に詣でました。国宝の阿弥陀仏を拝観し、その後、中国や日本の歌を歌いながら楽しく帰路に着きました。

今回は ”ぜひ1泊の旅行を” という生徒さんの要望に応えたもので、高齢ながら何事もなく楽しい思い出作りの目的を果たせたと思います。
震災から4年を迎えいまだ被害に苦しむ被災地を、中国から苦難に耐え帰国し支援を受ける生徒さんが訪れることで支援する、という意義深い旅行であったと感じました。

2015年3月