コラム

ここでは生徒さんの書かれた作文や日記、詩などを紹介していきたいと思います。




 気持ちよいウォーキング              M.F

 年は争えないものです。この年になると健康は何より大切だと思い、季節にかかわりなく、毎日朝早く起きてウォーキングを始めました。
 
 私が住んでいる近所に野菜畑があります。車がそばを通らない小道は、毎日歩くのによいところです。空気がおいしく、天気なら真っ白な富士山が見えます。時には写真を撮る方もいます。四季折々の植木、花もあり、寒い今でも金柑がなっていますし、サザンカ、梅も咲いています。足元に白い水仙がまっすぐに上を向いて立っているのを見ると、思わず春節の季節だなと思います。
同じ時期に日本では自然に咲きますが、大陸では寒くて温室で栽培しなければなりません。でも、室内に置くと、水仙の香が漂って春節に幾分かの喜びを添えます。
 
 竹や樹木が多いところは、いつも小鳥の鳴き声が聞こえます。最近その道を通ると、コケコッコーと鳥の鳴き声が野菜畑の奥から良く聞こえてきます。「おはようございます」と挨拶してくれるようです。すると気持ちよい一日が始められます。ウォーキングの後、体が温まってきます。
 日本では皆、自然を守る習慣がありますので、ここだけでなくどこでもきれいです


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道端のホタルブクロ               S.K

 毎年、初夏になると、我が家の近くの道端にホタルブクロが咲きます。釣鐘状の薄い紫の花は夏の光を浴びてとても美しい。この周りには花も草も一つもないから、この花は一層人目を引く。この花は人間が植えたのではなく、下水道を覆っているコンクリートと道のアスファルトの隙間から芽を出して花を咲かせたのです。
 
 この花のそばに太い電柱が聳えたっています。その電柱の幅七センチ、長さ約四十センチに札がかかっていて、札に「お願い、この花をとらないでください」と書いています。札は花の守り札かのように、この花を守っているのでしょう。花はこの札に守られて自然に枯れるまで咲き続けています。
 
 私は、この道を通りかかる時、いつも思わず足を止めるか、自転車を降りるかしてこの花をじっと見ながら不思議に思います。「なぜ、こんな固いところに芽を出して花をさかせているのか」と
 その時、私は、ふと「日本人は自然を愛し、自然を大切にする」と言われているのを思い出しました。この花と札をみて、その花の生命力の強さに感動し、そのいわれもしみじみと感じました。そして、あの札を作った方に敬意を贈りたいと思います。
 
 今、この枯れたホタルブクロは寒い風にゆられて、厳しい冬を越え春を迎えようとしています。私は夏が一日も早く来て、あのホタルブクロがさくのが待ち遠しいです。


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テレビ電話のおかげで     H.E

 現代社会は技術が発展して、たくさんのハイテクなものがあります。それは、昔の物にとって代わって今の生活はとても便利になりました。
 
   ここで私が話したいことはテレビ電話のことです。テレビ電話というものは、パソコンを使ってインターネットにつなげ、相手と話したり顔を見ることができるものです。テレビ電話の便利なことは私たちの想像以上です。

 以前は、中国の家族や友達と連絡する一番の方法は電話でした。しかし、電話は声だけで相手の顔を見ることができません。今はテレビ電話のおかげで瞬時に相手との距離は短くなってとても便利です。我が家で一番テレビ電話を楽しみにしているのは私の母です。私はまだ中国に二人の兄と姉がいるので、母は兄、姉のことが心配なのです。母が毎日しなければならないことは、テレビ電話を使って兄、姉と話すことです。

 毎日夕飯の後、母はパソコンの前に座って眼はじっとパソコンの画面を見て、兄、姉がログインしたら母は私を呼んで、「早く、早くつなげてください」といいます。その時、私はどんなことをしていても必ずやめて、すぐつなげてあげます。
私は分かっているのです。毎日一番楽しみにしているのは、何より母だということを。